耐震性の重要性と目安とは?

日本は古くから地震が多い国といわれており、近年では特に大きな地震が様々なところで発生しています。そのような背景から、これまでよりも住宅の耐震性が重要視されることが多くなってきました。そのため、新しく建築される住宅には建築基準法で設定される耐震基準を満たしていることが重要な要素となっており、多くのハウスメーカーが建築する住宅もこの基準を満たしているものが現在は一般的となっています。

建築基準法で指定される耐震性は、震度6強から7の地震で倒壊しないというのが条件となっており、またその損傷度合いも低いことが求められています。これを受けて、住宅の耐震基準では耐震等級が定められており、この数値が地震に対する適応性を示す基準となっているのが実態です。

耐震等級1は、建築基準法で設定される震度6強から7の地震で倒壊せず、また著しい損傷がないものと定められており、これは一般的な基準となっています。地域によってはこれを満たしていないと建築許可が下りないこともあるため、近年ではほとんどのハウスメーカーの住宅は最低でもこの耐震等級1に対応しているのが一般的です。さらに、耐震性を高めた耐震等級2や耐震等級3の住宅も登場しており、これらはそれぞれ耐震等級1の1.25倍の耐震性及び1.5倍の耐震性を持つものとなっています。

そして、この耐震等級を満たす事は、地震に対する適応性を満たすというだけではなく、さらに金銭的なメリットも生まれることを忘れてはなりません。耐震等級を満たした住宅を建てる場合には、住宅ローンの減税を受けることができます。住宅ローン減税は年末のローン残高の1%を所得税から控除するものであり、最長13年間この恩恵を受けることができるのです。そのため、耐震性の高い住宅を購入することは単に自身や家族に対しての安心を得ることができるという事だけでなく、住宅ローンの支払いの総額を減らす上でも非常に有利な方法となっています。

近年では特に大きな地震が様々なところで発生しており、また今後も発生する可能性が高いと言われていることから、この耐震等級を満たすことは住宅を建てる上で必要な条件であるといえるのです。また、このような住宅を建てることで住宅ローン減税を受けることができるのも重要なポイントです。耐震等級を満たすことは、結果的に様々な面で安心できることになります。基本的に住宅ローン減税は耐震等級1を満たせば適用されるものとなっているため、これを目安に住宅を選ぶのが良いと言えます。